V-SHIKA handbookに記載されているメッキ処理に付いて。

前回からの流れで、V鹿手帳に書かれていて

勉強になっている部分を書いていきます。

メッキ(鍍金)に付いてです。私のメッキの認識は
メッキの手法に種類がある事までは知らなかったです。

社章・ピンバッジ・ピンズは基本的にメッキ処理を最後に行い
強度を上げたり見栄えを整えています。

メッキに付いて勉強させて頂いたので書いて参ります。

V鹿手帳に書かれているメッキは種類は5種類あります。

【1.電気メッキ】
社章・ピンズ・ピンバッジで基本的使われているメッキはこの電気メッキになります。

電解溶液中で品物を陰極として通電し表面にメッキ金属を折出させるもので、
装飾・防錆、機能と様々な目的に応じて比較的安価に、
適切な金属皮膜を付与出来るために、装飾具、雑貨用品等に広く供される。

上記の様に書かれています。簡単に言うと電気を通して金属と金属をくっつけてメッキをする方法です。

・メリット
量産品から多種小量品まで加工可能。多彩な金属質感を付与でき、
効果な金属のすくれた特性を良好な密着性をもった皮膜として、
種種の金属素材や非導体素材上に付与できる。

・デメリット
形状によっては、膜厚に村が生じる。排水処理が必要

【2.無電解メッキ】
溶液中での還元反応を利用して品物表面にメッキ金属を折出させるもので、
金属から非金属に至るまで広くメッキが可能であり、膜厚精度も極めて高いため、
主に機能を重視した工業的用途に供される。特にプラスチックメッキの下地として不可欠である。

上記の様に書かれています。電気メッキと違い溶液だけでメッキをする方法です。

・メリット
均一な膜厚がえられ、不導体素材でも良好な密着性を持ったメッキが出来る。
殆ど金属、非金属にメッキが可能

・デメリット
素材によって特殊で複雑な前処理が必要。排水処理が必要

【3.真空メッキ】
溶液内を真空にして、金属や酸化物、窒化物などをガス化あるいは
イオン化して品物表面に蒸着させるもの。真空蒸着手法は装飾、
機能の分野で活用されており、半導体製造に不可欠の技術である。

上記の様に書かれています。メッキ素材を気体に変えてメッキする方法です。

・メリット
大半の金属素材、非金属も処理可能。金属のみならず、
化合物薄膜も被覆できる為、装飾性に優れた超硬質皮膜を得ることができる。

・デメリット
電気メッキと比較すると、かなり高温処理となり、コストが高い。

【4.溶融メッキ】
亜鉛や錫、アルミなどの金属を溶融した中に品物を入れ、
それぞれの金属を付着させるもので、
代表的な例は亜鉛やアルミを鍍金した鋼板で、
比較的大型の構造物やシートに厚膜が鍍金される例が多い。

上記の様に書かれています。溶かしたメッキ金属の中に漬けこみを行いメッキする方法です。。

・メリット
面積の大きいもの、重量物などの防触メッキに適している。
特に、構造物への亜鉛メッキは数十年の防触性をもち、メンテナンスフリーである。

・デメリット
かなりの高温欲作業となり、メッキの種類が制限される。

【5.衝撃メッキ】
特殊な傾斜型溶液と品物を入れ、品物同士の擦れ合い(機械衝撃)を
利用して亜鉛などの金属を表面に折出させるもので、防錆用に利用されている。
ボルトやナットなどの小物部品に均一な厚膜を付けるのに適している。

上記の様に書かれています。衝撃による摩擦でメッキする方法です。

・メリット
水素脆性がなく、膜厚の如何に拘らず処理時間が一定。単一装置で全処理工程が行える。

・デメリット
形状が限定される(大物や絡み易い物に不向き)メッキの種類が
亜鉛・錫、鉛、カドミウムなど柔らかい金属に限定される。

こんなに勉強が出来るなんで、さすが松下徽章が作っている本だけあるなと思いました。
もっと勉強させていただき、良いサービスを提供して参ります。