情緒のある昔ながらの町並みと景色が今も残る広島県尾道。そこに暮らす人々や訪れる人たちの足となって、日々、尾道市街を走っているのが今回バッジ製作をご依頼いただいた「おのみちバス株式会社」様です。前身は、70年にわたり親しまれてきた地方公営企業である尾道市交通局で、2008年に“おのみちバス”として新たに出発。現在では、市内の路線バスを運行するほかに、尾道市の観光地化に伴って、レトロ調の観光路線バス、定期観光バスの運行、おのみちバス主催のツアーを組むなど、積極的な経営を行っておられます。また、広島県東部初となる低公害車『ＣＮＧ(圧縮天然ガス)バス』を導入するなど、先進的なバス会社様でもあります。

今回のバッジは、なかでも特に注力していらっしゃる安全運転の意識向上のため製作を思い立たれたそうです。バスドライバーの方がつけるバッジで、安全への貢献度によって、白い空欄部分に星マークのシールを貼れるようになっています。星マークは、銅＜銀＜金の違いのほか、星の数も安全指標になる方式です。

バスを利用されるお客様に安心を与えるとともに、バスドライバーの方にも「自らの安全運転が認められる」というモチベーションを与えるバッジの使い方は、バッジ専門店としても大変参考になりました。

バッジには、星マークを貼るスペースを確保するために、名札タイプの形を選ばれています。色の調合がしやすい「研ぎエポ」によって、コーポレートカラーを忠実に再現。表面はなめらかな透明樹脂のため、星マークシールもしっかりつけることができます。

左上に、同社様のマスコットキャラクター「はっぴい」をあしらうことで、個性が際立つ仕上がりになりました。ちなみに、キャラクターの車体部分にあるロゴマークは「Onomichi Bus」の頭文字をとった「OB」で、「B」の部分をハートマークに近づけたデザインにすることで「人にやさしいバス」を表現。また、「∞（無限大）」にも見えることから「未来に向って限りなく飛躍発展する」という意味があるそうです。今回、バッジの裏付属品には、横長のバッジが安定するようにドイツピンを選択しています。

• 材質：真鍮製
• 仕様：研ぎエポフラット・黒ニッケルメッキ
• サイズ：よこ54mm×たて14mm
• 裏付属品：ドイツピン