「りんごの王さま」がつけるピンバッジの製作を、NPO法人harappa様からご依頼いただきました。りんごといえば、青森! なかでも国内りんごの約2割を生産し、日本一の生産量を誇るのが弘前市です。弘前市では、架空の「りんご王国」を創り、観光情報などを発信。この王国の王さまが「りんごの王さま」なんだそうです。
「りんご王国」の一大イベントとして、りんごの実りに感謝する秋の収穫祭「弘前りんご博覧会」があります。「『りんご王国』王さまの戴冠式」もその一環で、毎年、明るく元気で、りんごが好きな子どもたちが王さまに選ばれる、人気のイベントになっているそうです。ちなみに、王さまの仕事はというと、もちろん「りんごを食べること!」。遊び心にあふれた設定は、弘前市を大いに盛り上げています。りんごは産業としてだけではなく、生活に根ざした文化となっているんですね。
今回お作りしたピンバッジは、秋の代替わりで任期を終えた、りんご1世の子どもたちに「1年間ありがとう」の気持ちを込めて贈られるものだそうです。モチーフは、りんご王国のイメージイラストを担当したイラストレーター山内マスミさん作の「りんご王国の王さま」です。山内マスミさんといえば、あの『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)のイラストを手がけられた、独特な世界観をもつ方。ご自身も弘前市出身ということで、りんご王国のさまざまなイラストは創造の世界ながら、弘前市の雰囲気がうまく活かされた作品となっています。
バッジでは、その雰囲気とタッチが表現できるように、濃淡や色味を忠実に反映する印刷バッジをお勧めしました。外形はあえて、王冠の形や顔、髪の毛の輪郭をかたどって切り抜き、淡いタッチという持ち味が際立つ仕上がりを目指しています。バッジの裏付属品には、取り外ししやすい蝶タックを選択。留め具自体の厚みもないので普段着やキャップなどに気軽に装着できます。また裏面には、王さまの名前それぞれをレーザー彫刻しているので、りんご王国を思い出すツールとしても役立ちそうですね。
このたびは、りんご王国の王さまに献上するピンバッジを製作させていただき、まことに光栄です。りんご王国の末永いご繁栄を願っております。ありがとうございました!
- 仕様:印刷・エポキシあり、裏面レーザー彫刻(王さまの名前)
- サイズ:よこ20mm×たて22mm
- 裏付属品:蝶タック